東横線学芸大学駅近くの成人向け英語教室の講師Yukariが、世界に通用する great communicators を目指す方に向けて、教室のご案内や英語学習に役立つ情報、さまざまな国の文化、出来事について紹介します。

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絶対使える英語  ~日経ビジネスAssocie4月号より

久しぶりの更新です。すみません。
そして、東京は久しぶりの雨。肌寒いです。

新しい年度も始まり、ゴールデンウィークも明け、英語学習に本腰を入れようという方も多いかもしれません。

今日は、絶対使える英語 ~日経ビジネスAssocie 4月号に掲載されていた英語学習についてお話しします。

この雑誌に記載の学習法について、ある方からご質問がありましたので、関連した内容についてここで皆さんと
シェアしたいと思います。

安田正先生による「インド式英語学習法」

私自身、アメリカの大学院で、世界中の英語の先生たちとともにteachingを学んだ際、それぞれの国の英語学習についてもシェアしたり、日本人や多国籍の生徒さんを教えたりしましたが、正直、記載されている学習法は賛成することはできません。

掲載されていたインド式英語学習法の3つの特徴
1. 相手に伝わることが大切だから発音は気にしない
2. 単語や文法などは今までの知識でOK
3. 3つの動詞ですべての英文を作れる
ということだそうです。

しかし、率直に言って、私の考えは全く違います。

私の見解
1. 発音

日本語英語は、実際は日本人が思っているよりはるかに他国の人に通じません。インド人のように気にしないとその先生はおっしゃっていますが、世界的には、日本語英語のほうが、インド人の英語や多く奥の人たちの英語より通じないと考えられるので、そもそも他の言語を話す人たちを引き合いに出して、日本人も同じように発音を気にしなくても大丈夫ということにはならないと思います。(日本人にとってはインド人の英語は聞きづらいかもしれませんが。。。)

私の個人的な意見としては、日本人が英語をビジネスで使用するには、ネイティブの通りに完璧な発音は必要とは言いませんが、本当に通じるレベルまで発音を強化してください。

私がアメリカに住んでいた時、アメリカで大学を卒業し仕事をして10年ほど在住の日本人の方、コロンビア大学院の日本人の学生さんたちなど、プライベートで英語を教えたことがあります。全員の方が、発音が通じなくて仕事や学業に支障が出て困っているから発音を教わりたいとお問い合わせで、レッスンを提供していました。

また、日本人と仕事をした経験のある方たちに様々なところで会いました。そのたびに、本当に日本人と仕事をしたときに、何言っているかわからないし、何度聞き返しても言っていることがわからなかったから仕事がしにくかったと話していました。

私が通っていた大学院の英語のteachingプログラムでは、世界中から英語の先生が学びに来ていたのにも関わらず、私がいない他のクラスで、「なぜ日本人の英語はわかりにくいのか。Yukari(私)の発音が日本語なまりの英語じゃないのは、どういう学習の違いからなのか」など、ディスカッションが行われたと聞きました。世界では、日本語なまりの英語は最も聞き取りづらい、わかりにくい英語の代表として扱われているという残念な一例です。

英語を教えていた大学の英語センターでも、通っていた様々な国の生徒さんたちが、次々に「前に日本人と同じクラスだったけど、何を言っているか全然わからなかった。なぜ日本人の発音はあんなに下手なのか。」と、聞いてきたという経験もあります。彼らの母国語は様々でしたが、異なる母国語を持つ彼らの共通認識は「同じクラスで勉強した日本人たちの英語は聞き取れない」ということだったのです。

実は、音声学的にも、音、抑揚、強弱、リズム等、世界の多くの言語と比べても、日本語は英語との違いが大変大きいのです。発音ばかりを気にして話がスムーズにできないのは確かに困りますが、学習の観点から言うと、他国の人が発音を学ばず通じているから日本人も発音を学ばなくていいということは決して言えません。

本当に通じるよう発音を勉強してほしいです。私や多くの私が教えさせていた生徒さんたちも、日本語なまりの英語から脱却できました。やればできます。

2. 単語や文法

今までの知識ではOKではありません。

日本語訳、日本語の意味で単語を覚えていたり、日本語訳を介して文法を勉強していれば、本来の英語での意味や文法の使い方と違う可能性があります。これまでの知識を生かすことは確かに大事ですが、英語での意味や使い方を確認してから練習、実践してほしいです。

例えば、will とbe going to は同じような意味と習ったことがある方はいませんか?実際は、意味も使い方も異なりますので、勉強をし直す必要があります。

さらに今の知識に満足することなく、より複雑な内容、細かなニュアンスを伝えるため新しい知識も増やしてください。

3. 3つの動詞の基本の形を使っての英文作成

その先生の学習法として、同じ日本語でも、sound, find, giveを使って言い換えられるという前提で、同じ形で文が作れる他の動詞も例文とともに紹介されていました。日本語の発想から文を作るというもので、例文には大変違和感を感じました。3つの動詞の基本パターンの他にも重要な基本パターンはありますし、さらに英語の時制をおろそかにしていまい、
自然な英語を習得するには無理があると感じました。

時制をおろそかにしているといった根拠は、時制に関する表現が多くの文に入っていなかったことです。

give と同じ基本の形としてcookやbuyなどが入った文が紹介されていました。
I cook her great meals.
(うーん、しっくりきません。この文は現在形です。現在形は本来現在の習慣について使う時制です。
ですから、sometimes, usuallyのような頻度を表す表現と一緒に使います。)

I bought my family a house.
(いつ買ったのかわかりません。過去形は過去にあった出来事について使いますが、yesterday, last yearなどと一緒に
使います。)

異なる時制を使って例文を作るなら、頻度や時を表す表現など意識して入れる必要があります。

そもそも、なぜ紹介されたこれらの例文に頻度や 時を表す表現が抜けているのでしょうか。
それは、日本語の発想から英文を作っているからです。

日本語と英語では時制の考え方、使用法、その分類の仕方など大きく異なります。
英語のほうが時制の種類が多いですし、より明確に表現します。

このように英語の基本の文の形を覚えるときには、日本語の発想から英文を作ると不自然になることがよくあるのでおすすめできません。

具体的に言うと、
日本語の文を作るには頻度や時を表す表現を入れる必要がないし、時制に対して厳格さが英語ほどない。
また、日本語では異なる時制でも同じ表現を使うことがあるということです。



彼女にごちそうを作ってあげる

これは、上記の雑誌に、先生が紹介されたまず日本語の意味から英文を作ろうということで記載されていたものです。
日本語では違和感がありませんが、英語にしようとすると、時制がはっきりせずどの文にしたら
いいかはっきりわかりません。

普段作ってあげているなら、現在の習慣となり、英語では現在形を使い、例えば
I sometimes cook her curry and rice. などと、sometimes などを使用します。

しかし、これから作ってあげるという意味になると、未来になります。
I'm going to cook her curry and rice on the weekend.

さらに、彼女にカレーライスを作ろうと、今決断したなら、
I'll cook her curry and rice.

最初に日本語の文を考えて英語の基本文のパターンを練習するという学習法は
英語の時制をおろそかにしてしまいます。おすすめできません。

私の個人的な考えとしてですが、私が学習者なら、このような学習はしないでしょう。

次回は、同雑誌に記載されていた、私がいいなと思った学習法についてお話しします。
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プロフィール

Yukari Naganuma

Author:Yukari Naganuma
日米で20年間、幼児から成人まで教え、現在は独立し成人向けの英語教室を開講。企業研修も行う。

アメリカの大学院School for International Trainingにて英語教授法(TESOL)の修士を取得。アメリカでは、ボストンのNortheastern University、ニューヨークの移民プログラム、日本では、ECC等英語学校大手を含め数校で英語を教えた経験がある。

教材や教授法の研究を続け学会で発表も行う。

元アメリカTESOL会員
現JALT(全国語学教育学会)会員
英語学習アドバイザー

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