東横線学芸大学駅近くの成人向け英語教室の講師Yukariが、世界に通用する great communicators を目指す方に向けて、教室のご案内や英語学習に役立つ情報、さまざまな国の文化、出来事について紹介します。

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ビジネスでも要注意!~STAP細胞の論文問題から学ぶ盗用とは

ここ数日、小保方晴子さんのSTAP細胞の論文について、引用や出典について
ニュースになっています。


過去の自身の他の論文からの写真や文章の引用や、ドイツやアメリカの他者が書いた文章から、出典(文章の出どころ)
を記載することなく、そのまま引用、あるいは少し単語を変えての引用をしたということです。

このニュースを聞いて、私は大変驚きました。私の教室では、盗用についてまた盗用を避ける方法をレベルに応じて教えているので、教室の生徒さんたちも驚いたことでしょう。


「なぜこんな基本的な盗用を本人は堂々と実行し、そして研究所や彼女をサポートした教授や関係者がこの過ちに気づかなかったんだろう」

無断の引用や出典を明らかにしないのは意図的だろうがなかろうが明らかに

「盗用」です。


なぜこんなことになったのか、彼女の無断での引用した部分や内容を知り、それで出た私なりの結論は、

「彼女は盗用を避けることの重要性とその方法を知らなかったのではないか」
「教授や関係者はしっかり彼女の論文内容をチェックしていなかったのではないか」ということでした。

海外の大学や大学院等に入れば、誰でも知らなければいけないのが、盗用を避けることの重要性と避けるための正式な方法です。盗用が悪質ならば、大学や大学院に属していれば、退学処分を受けるほどの信頼をなくすものです。本来は日本の教育機関でも教えるべきものです。

これほどシリアスな問題なので、受け持つ教授は一人一人の
論文やリサーチ内容を盗用していないか厳しくチェックすることになっています。

私も、大学院で勉強していたときは必ず守っていたことですし、ボストンの大学で教えていた時は、ライティングのクラスで、これを教え実際実行してもらってペーパーを提出してもらい、私は一人一人の引用を細かくチェックしました。

実際に、コピー&ペーストをしているペーパーを見つけ、本人に提出させなおさせたこともあります。盗用の調べ方もありますし、引用された文章は、本人が書く英語と明らかに違うのが見てわかることが多いので、すぐわかります。

正式な引用や出典の記載は、ペーパーを書く際、またPowerPointを使用したスライドによるプレゼンテーションでも必ず正確に実行されなければいけません。

簡単に説明すれば、盗用とは、
*他者が書いた文章やその一部をそのまま使う、あるいは少し変更していること
*他者が出したデータ、図、写真、表等をそのままあるいは一部を使用すること

これを避けるためにAPA,Chicago,MLAなどのスタイルを使い、細かなルールに従って、引用をしたことを
正確に記載し、論文やペーパー、スライドの最後に引用元(出典)を正式なルールに従って記載しなければいけません。


小保方さんのやり方を聞くと、盗用の方法があまりに簡単なコピー&ペーストで極めて幼稚で、
何が盗用か、盗用をすればどういうことになるかを全く知らなかったのではという印象です。

ハーバード大学に研究に行っていたとのことですが、1年生から始めたわけではなく、短期間の研究生ということでしたから、学習する機会がなかったのでしょうか。それ以前に、早稲田大学院で教わらなかったということでしょう。

日本の大学や大学院はアメリカや諸外国に比べ、盗用に対する認識が低いことは知られていますが、しっかり教えるべきです。教えなければ本人は知らないまま発表を続け、後で取り返しのつかない今回のようなことになります。

前置きが長くなりましたが、タイトルに書いたとおり、この件がビジネスにどう関係があるのでしょうか。

この盗用を避けることは、ビジネスで文書を作成したり、スライドを作成するときにも必須です。何も学生だけのことではありません。

ビジネスでこの盗用が発覚すれば、本人の信用だけでなく、会社の信用問題、大きな損失にもつながります。
相手の会社や公式に発表する場の人は英語のネイティブだろうが、ノンネイティブだろうが、盗用についての知識を持っているだろうという前提で仕事をしてください。

しかし残念ながら、英語での正式な盗用の避け方を習ったことがある人が、日本では絶対的に少ないように思います。
私の教室にいらしている生徒さんたちも、レベルの高い方でも、過去に他校などで学習したことがある方は誰もいらっしゃいませんでした。

知らず知らずのうちに盗用してしまえば、ご本人の信頼を失うことになりかねないので、私はうるさいくらいに指導させていただいています。

皆さんも今回のニュースは他人ごとではないと感じて盗用について勉強してみてください。
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プロフィール

Yukari Naganuma

Author:Yukari Naganuma
日米で20年間、幼児から成人まで教え、現在は独立し成人向けの英語教室を開講。企業研修も行う。

アメリカの大学院School for International Trainingにて英語教授法(TESOL)の修士を取得。アメリカでは、ボストンのNortheastern University、ニューヨークの移民プログラム、日本では、ECC等英語学校大手を含め数校で英語を教えた経験がある。

教材や教授法の研究を続け学会で発表も行う。

元アメリカTESOL会員
現JALT(全国語学教育学会)会員
英語学習アドバイザー

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