東横線学芸大学駅近くの成人向け英語教室の講師Yukariが、世界に通用する great communicators を目指す方に向けて、教室のご案内や英語学習に役立つ情報、さまざまな国の文化、出来事について紹介します。

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学習効果を高めるために-KASAの理論 水曜・土曜のアドバイジングを終えて

先週の水曜日、今日土曜日、個別アドバイジングが終了しました。

出席された生徒さん、お疲れさまでした。


アドバイジング日までにアドバイジングフォームと忙しかった一週間の学習報告を提出してもらい、それに基づいて各生徒さんと日本語でお話をしました。

フォームの記入した内容や話した内容には傾向がありました。これらの傾向には、現在とこれからの学習効果に影響を与えるものだと感じました。今日はこのことについて、言語学の理論KASAと関連付けてお話しします。学習効果を高めるための参考にしてほしいと思います。

ちなみにこの理論の概要はこちら。

Knowledge, Attitude, Skill, Awareness

本来の理論は、単に英語に対する知識knowledgeやスキルskillではなく、異文化に対するknowledgeやコミュニケーションのskill、さらに異文化に対する気付きawarenessや異文化について理解しようとする態度attitudeについての重要性をうたっています。

しかし、私は「英語学習効果を高めるためのKASA」と勝手に拡大解釈をし、常にこのKASAを意識し、生徒さんのクラス学習、課題、自習を通じて英語力向上のお手伝いをしています。

自分の英語学習に対する気付きawarenessを増やし、学習効果を高めるための積極的で前向きな取り組み・態度attitudeで、英語の知識knowledge、スキルskillを習得する。この4つの高バランスが学習効果を高められると信じています。

アドバイジングでは、このKASAがバランス良く取り組まれているかを見させていただくいい機会でした。

このアドバイジングの前に提出してもらったフォームには、まず、各クラスについて、自分の取り組みへの評価6点満点、学習についてよかった点、改善すべき点、クラスへのリクエストの記入項目がありました。生徒さんのこちらの記入について4つの傾向がありました。

Type 1. 自分の学習で良かった点と改善すべき点が共に明確に具体的に書かれている。
Type 2. 自分の良かった点には記入が少ない。あるいは漠然としている。しかし、改善すべき点は多く具体的に書かれている。
Type 3. 自分の良かった点やクラスへのリクエストは多く書かれているが、自分の学習について改善すべき点が少ない。あるいは漠然としている。
Type 4. どれも記入が少ない。


Type 1.
KASAのバランスがとてもいいです。
常に学習への気付きに敏感で、取り組みも真摯で前向きです。良かった点を素直に認めいいモチベーションとし、改善すべき点もはっきりしているので、来期への目標や学習内容や方法も講師と決めやすいです。継続した効果的な知識の習得とスキルアップのための学習ができます。

Type 2.
自分の学習への取り組みや成果に対して過小評価をしてしまっていることで、いい点と改善すべき点を客観的に気付けず、知識やスキルのための学習効果の邪魔をしてしまっています。日本人に多いtypeです。過小評価によって、自信をなくしてしまったりしてモチベーションが下がってしまったりします。自分の良さを見つきにくく、それが前向きに継続した学習をする妨げになっています。

ネガティブな学習に対する意識が、学習効果の大きな障壁となることは、英語教授法の理論でも言われていることです。どんなに講師の私ができるようになっているから自信を持ってと言っても、なかなかその気持ちを解きほぐすことはできません。自分から自分へのダメ出しが最もダメージが大きいからです。

効果のある知識やスキルの習得のために、まず自分のいい部分への気付きを増やし、積極的に勉強に取り組んでいってほしいです。

Type 3.
自分の学習に対して評価できることは素晴らしいことです。ただ、具体的に改善点を見つけられないことで、本来自分が必要な知識やスキルに対する効果的な学習法を見つけにくくしてしまっていると感じます。

例えば、スピーキング1つとっても、実はそれに必要なスキルはたくさんあります。各スキルをのばす学習方法は異なります。自分の目的の達成のため、具体的にどんな弱点をどのように克服する必要があるのかを講師と確認してほしいのですが、改善すべき点が漠然としているとこの作業が難しくなってしまいます。

改善すべき点が具体的でない理由として、ひょっとしたら、自分の弱点を分析し認めることが難しかったり怖かったりする人もいるかもしれません。具体的に考えたこともないという人もいるかもしれません。

過去の私は自分の弱点をあまり直視できない時期があり、いつもリスニングができないとか、スピーキングができないとか漠然としたことばかり言っていました。ですから、自分の問題点に特化した学習法も見いだせないので、必要なスキルのための勉強がうまくできませんでした。先生にも自分の課題についてうまく説明ができないので、先生から提案された新しい取り組みも自分にとっていい方法とは素直に思えず、なかなか受け入れられず、結局レベルが上がらないまま長い間苦しみました。

できるようになりたい気持ちは強いのに長期間、効果を上げられず失敗した自分の経験から、生徒さんには具体的な問題を意識した学習への取り組みへのアドバイスを続けたいと思っています。

Type 4.
忙しくてなかなか書く時間が取れなかったかもしれません。忙しく欠席が多くて書く内容に困ってしまったのかもしれません。

でも少しでも具体的に振り返ってほしいです。それによって気付きを増やし、来期への積極的で効果的な取り組みにつなげてほしいです。勉強時間が少なかったからと言って書くのを遠慮する必要はありません。


Types 2-4については、KASAのバランスが良くないために学習効果を実感できずにいる生徒さんもいたのではないでしょうか。

もう一度、フォームを見直し、自分のtypeを確認してみてください。そして今後の学習について一緒に考えていけたらと思います。
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プロフィール

Yukari Naganuma

Author:Yukari Naganuma
日米で20年間、幼児から成人まで教え、現在は独立し成人向けの英語教室を開講。企業研修も行う。

アメリカの大学院School for International Trainingにて英語教授法(TESOL)の修士を取得。アメリカでは、ボストンのNortheastern University、ニューヨークの移民プログラム、日本では、ECC等英語学校大手を含め数校で英語を教えた経験がある。

教材や教授法の研究を続け学会で発表も行う。

元アメリカTESOL会員
現JALT(全国語学教育学会)会員
英語学習アドバイザー

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