東横線学芸大学駅近くの成人向け英語教室の講師Yukariが、世界に通用する great communicators を目指す方に向けて、教室のご案内や英語学習に役立つ情報、さまざまな国の文化、出来事について紹介します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

電車内にベビーカー、OK? それとも?

最近、新聞やテレビのニュース番組などで電車内にベビーカーで赤ちゃんを連れてくることについての議論がよく取り上げられています。今日はこのトピックについて。

新聞やテレビなどでは賛成反対意見がそれぞれ出ていますが、マナーについて意見したり、赤ちゃんをベビーカーで連れて行く側と赤ちゃんのいない側それぞれの自分のいやな経験から感情的に相手方について意見しているのも見かけます。

私は、この問題について思うのは、単にマナーや感情論で議論しても全くの平行線で解決は難しいということ。まず、自分と異なる立場の相手についてよく知ろうとすること、知ることから始める、どうすれば双方が快適に車内で過ごせるか考えるべきではないでしょうか。

私は1年半前に出産したので、それまでの子どもがいない側の立場とその後の子連れ側を両方の立場を経験しています。双方の立場で嫌な、また、つらい経験をしましたから、この議論について、ベビーカーを車内には反対という意見について何が何でも悪いとも思いません。

ただ、今私が強く思うのは、子連れの方(抱っこでもベビーカーでも)について、私は以前全然大変さを理解しておらず、もっと気を配ればよかったということです。自分がその後、妊娠、出産をし様々な苦労、苦痛を電車内で味わってそう気づきました。

一方、現在自分が赤ちゃんを抱っこやベビーカーで電車移動をする時には迷惑がかからないように周りの方にもかなり気を配るようにしています。

赤ちゃんを連れる時の苦労は経験してみないと分からないことなので、赤ちゃん連れの当事者ではない方にもいろいろなことを知っていただければお互いの快適な電車移動に少しは近づけるのではないでしょうか。


赤ちゃん連れの当事者ではない方へ (当事者でない方からの一般的によく聞くご意見や、実際私が直接聞いたご意見と共にお伝えします)

「ベビーカーがぶつかって痛い」

*これはベビーカーを押している側が気をつけなければいけません。万が一ぶつかってしまったら当然謝ります。

しかし、一方で、中にスペースが十分あるのに、入口付近をふさいでしまう他の乗客がいて、ベビーカーを急いで車内に入れなければとドアが閉まって危ないと思うこともあります。乗っている赤ちゃんががドアに挟まれそうになるんです。うちの子も何度も経験して、一回は実際にドアにベビーカーが挟まり、電車も発車しそうになりましたし、数回手をはさまれそうにもなりました。

私は入口付近で止まっている方に聞こえるように「すみません、奥へ入ってください」と言ったりもしますが、大変気分を害されたようです。大人でもドアに挟まれば痛いですが、赤ちゃんは体の全てが小さく、骨折や切断等大きなけがになります。どうかそういうことも分かってほしいです。

ご自身がお乗りになると安心して周りのことが気にならない方もいるかもしれませんし、スマホなどに気を取られる方もいます。電車の乗り降りの際は、それぞれが周りに気を配りたいです。

「わたしは子どもが嫌いだから電車にのせて来ないで」

*あなたの「嫌い」という気持ちを変えることができませんが、将来私達の世代を支えてくれる人たちと思ってはもらえませんか。また、うまく話はできないけれど赤ちゃんも私達と同じ人間です。疎外されるべき存在ではありません。

「電車じゃなくてタクシー使えばいいじゃない」
「大変なら電車で出かけなければいい」


*どうしても電車でなくてはいけないところにママやパパが行かなければいけないことがあります。タクシーで行ける距離でもありませんし、近くても頻繁にタクシーを使えるほど金銭的に余裕がない人も多いです。そのような余裕がなければ子供が育てられないという社会では、子どもはどんどん減っていていくばかりです。

*また、徒歩で行ける保育園には入れないことが多いので、やむなく電車で仕事の行き帰りに電車に赤ちゃんと乗らなければいけない人が多いのも事実です。多くのママやパパが、周りに迷惑をかけたくない、子供に怪我をさせてはいけないと車内でずっと気を張っています。うちも電車で保育園に行かなくてはならず、いままで何度か子どもが電車のドアや他の人のカバンなどに手足を挟まれそうになっています。いつも子どもが泣きませんようにと祈っていますし、足をまっすぐにして他の人をけらないようにとずっと気にしています。


「ベビーカーをなんでもってくんの?だっこ紐で電車乗ればいいじゃない」

*私も含め、他のママ・パパもそういう方がいると思いいますが、ラッシュの時間に保育園に行くのにどうしてもベビーカーをのせなければいけない時は、子どもを抱っこし、2つ3つバックを抱え、ベビーカーをたたんで乗っています。そういう配慮は当然すべきです。

が、そもそもなぜベビーカーを持ってくるのかというと、いろいろな理由があると思いますが、主な理由の一つは、自宅から目的地までのすべてで抱っこ紐で子どもをだっこし、荷物を抱えて移動というのは体に大きな負担をかけるし、視界も悪く安定もしないので危ないことが多いんです。

私事ですが、子どもが生後2週間から10ヶ月までは箸を持っても激痛な腱鞘炎が両手にあり、また手足にひどい硬直がありました。重症な腰痛、首、肩痛で、体のあちこちがいつつってもおかしくない状況が今でも続いています。自宅から駅、駅から保育園の道を全て抱っこ紐だけにするのはどうしても無理です。子どもは9キロ、子どもと自分の重いバッグで2つを長時間体だけで支えられません。混んでる電車に子どもとこのように乗るのは迷惑がられると思っていても、そうする以外に選択肢がないのも事実です。

旅行のために大きいスーツケースを抱え迷惑と思いながら、やむなくラッシュの時間に乗らなければいけなかったことはありませんか。子どもは人間ですから、荷物以上に神経を使います。

同じ月齢の他のお子さんは10キロ、11キロありますから、さらに負担は大きいでしょう。ベビーカーはそういう体の負担の大きな助けになっています。また抱っこ紐が嫌いで泣いてしまうこともいます。

「ベビーカーでなんでこんなところに立ってるの?邪魔。」

*ベビーカーを置くスペースがある時にはたたまずに電車に乗ります。邪魔になりたくないので場所には気を使いますが、本当に困ります。一番迷惑ががかからず安定するのは、一番奥か、ドアそば脇、ドア付近のシートの一番端に座ってそばにベビーカーを置くということ。

でも、奥に行くのが難しいことが多く、ドアそばの脇に置こうとしますが、そこには人が立っていることが多いです。シートの端はドアが近くて人気なのか、他が空いてても大抵そこには誰かが座っています。優先席に行っても優先されるべき人以外にも座っていることが多いですので、結局両サイドのドアとドアの間の中央スペースに立つことになります。手すりもバーもありませんのでママやパパが不安定ですし、ベビーカー自体も不安定になりがちです。結果的にどちらのドアが開いても乗降者の邪魔になります。

大人がシートに座れるだけでもスペースが空きます。もしベビーカーが出入り口付近で邪魔と思っていらっしゃったら、優先席にいる対象外の方はママ・パパに席を譲っていただく、他のシートも少し横にずれて座っていただくというご配慮だけで多少なりとも解決ができるかと思います。抱っこしている人だけでなく、ベビーカーを押している大人も優先席に座れる対象だということをどうぞご理解ください。


「疲れてるから席を譲りたくない」

*電車に乗っている多くの方が疲れているのかもしれません。ママやパパも例外ではありません。特にママは普段長時間赤ちゃんを抱っこしているので、体に不調がある人が多いですし、授乳や子供の世話で体力を奪われている上に睡眠不足の人が多いです。若いから元気だろうとか、出産は病気じゃないからとか言われる方がいますが、ひどく具合が悪いママもいるのも事実です。疲れているのは子ども連れじゃない方たちだけではないことをどうぞ知ってください。

ちなみに私は産後3ヶ月まで睡眠時間が1-2時間、その後の1年3ヶ月は3‐4時間が平均です。腰、肩、背中、首にも激痛がありますので、1駅でも座れることは大変ありがたいです。


子どもを保育園に預ってもらい仕事をしているママさんで、生活がかかっているから仕事はしたいけど、ようやく保育園見つけても、子どもを乗せて電車通勤は自分も子どももしんどいし、周りにも嫌がれるし、2人目はもういらない。といっている人もいます。子どもを産めるのにますます産みにくくしている環境があります。



最後に、ベビーカーを電車の中で乗せていいのかという議論について、大きな議論になったことについてお話を。

誤解がないように再度お伝えしますが、私は子連れの人ばかりを擁護するつもりではありません。ベビーカーでぶつかっても謝らない人がいれば当然謝るべきだし、周りに迷惑がかからないよう常に配慮する必要があるのは言うまでもありません。

しかし、このような大きな議論が起こること自体、とても違和感を感じます。日本の都会独特の問題なのでしょうか。地方では電車の中の環境も異なり状況は違うように感じます。

世界の多くの国々でもなかなかこのような大きな議論にはなりにくいと感じます。子どもを含めたいわゆる社会的弱者に対して日本より理解がある国が圧倒的に多いと感じるからです。2008年、帰国し東京に戻ってきて、そのような弱者に厳しい社会や環境を強く感じています。

さらに、ベビーカーは邪魔だというご意見が多かったことについて。

ベビーカーが物のように思われているような気がします。でもそこに乗っているのは、自分で体を支えられない、人が倒れてきても避けることができない小さくて弱い人間(赤ちゃん・小さな子供)です。なぜ、人がぶつかれば痛いほどの固いベビーカーに乗るのかと言えば、人間やものがぶつかれば簡単に大きなけがにつながるほど未熟な体の人間だからです。

大人は車内の環境に不満があれば言葉で伝えられますが、ベビーカーに乗っている子はただ泣くか、黙って我慢するしかありません。どこが痛いとも伝えられません。相手がそのような弱い人間なんだと思うと考え方、感じ方は変わってくるでしょうか。

とかく私たちは、無意識に自分本位にものを考え行動をしてしまいがちです。立場の違う相手を客観的に理解することは難しいとも思います。

老若男女、子ども、体の不自由な方、具合の悪い方、元気な方、通勤や通学の方などいろいろな人が電車を利用しますから、自分のことだけを十分満足させようとしたら、マナーも守れないし、配慮もできなくなってしまうでしょう。

私が妊娠中、頻繁に電車に乗っていましたが、席を譲ってもらったことは数えるほどしかありませんでした。席をどうぞと勧めてくれた人の中で一番多かったのは、近くにいる元気な学生さんでもサラリーマンでもなく、吊皮も届かない足腰の弱そうなおばあちゃんでした。

「顔色が悪いわよ」「そんなお腹じゃ立ってるの大変でしょ」私を気遣ってくださって言ってくださいました。

自分が本当に具合が悪い経験をたくさんして、そういうお年寄りが電車で立っているつらさを強く感じました。多少体調が悪い時でも、お年寄りに席を譲るようになりました。「きっと私よりも辛いはず」


私自身、妊娠、出産を経験し、そうなる前の自分の考えと照らし合わせて、以前は本当にまわりに配慮が欠けている乗客だったと反省をします。1人1人が周りの人への意識を少しずつ変えることで、少しでも快適に車内で過ごせるようになると願います。










コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

Yukari Naganuma

Author:Yukari Naganuma
日米で20年間、幼児から成人まで教え、現在は独立し成人向けの英語教室を開講。企業研修も行う。

アメリカの大学院School for International Trainingにて英語教授法(TESOL)の修士を取得。アメリカでは、ボストンのNortheastern University、ニューヨークの移民プログラム、日本では、ECC等英語学校大手を含め数校で英語を教えた経験がある。

教材や教授法の研究を続け学会で発表も行う。

元アメリカTESOL会員
現JALT(全国語学教育学会)会員
英語学習アドバイザー

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。