東横線学芸大学駅近くの成人向け英語教室の講師Yukariが、世界に通用する great communicators を目指す方に向けて、教室のご案内や英語学習に役立つ情報、さまざまな国の文化、出来事について紹介します。

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フェスティバル~トランプで異文化コミュニケーションを学ぶ

フェスティバルで発表した生徒さん方、素晴らしい発表ありがとうございました。お疲れさまでした。
ゲストの方もたくさんいらしていただきました。ありがとうございました。

それぞれのクラスのメンバーの発表について改めて書きますが、今回は、発表者、ゲストの方全員で行ったトランプのゲームについて書こうと思います。

実はこのゲーム、異文化コミュニケーションを学ぶために、私が勉強したアメリカの大学院のteadchingプログラムのクラスの中でも行ったもので、英語教育分野以外でも、異文化間のビジネスを学習するために行われたりする有名なゲームです。

今回は時間が限られていたため、ルールをシンプルにアレンジして行いました。ただ、このようなことを学ぶためのゲームということは秘密。

「トランプゲームをするので、3つのグループに分かれます。」とだけ言って始めました。


グループに分かれた後の手順です。

1. 講師がそれぞれのグループのところに行ってルールが書かれた紙を渡し、メンバーに配ってもらい黙って読んでもらう。
2. 分からない時は、講師を呼んで聞いてほしいと伝える。
3. 簡単なルールなので覚えてほしいと伝え、覚えたら講師にルールの紙を返してもらう。
4. 基本的なルール

ゲームが始まったら一言もしゃべってはいけない。ゲームが終了あるいは講師が止めた時に、勝者と敗者はそれぞれ、指定のグループに移動してもらう。


5. 第一ラウンド開始。
6. 第一ラウンド終了。各グループの勝者と敗者がそれぞれ別グループへ移動。
7. 第二ラウンド開始。そして終了。
8. 第三ラウンド開始。そして終了。

このように書くと、ただ黙って三回も同じようにゲームをするなんてつまらなそうと思うかもしれません。
でも、やっているプレーヤーにはいろいろな問題が生じていました。

ゲームがなかなかスムーズに進行しない。
動揺するプレーヤー。
イライラするプレーヤー。
さまざまな感情が沸き起こります。

それはなぜか?

各グループ、全く異なるルールでゲームが行われていたのです。

そしてディスカッションタイム。

別グループに移動したメンバーには、、、
移動してから何が自分に起こったか、どう感じたか、どう解決しようとしたか。について話してもらいました。

ずっと同じグループにいたメンバーには、、、
ラウンドが変わってグループで何が起こったか、どう感じたか、うまくいかない場合どのように対処したか。について話してもらいました。

ここで様々な意見が出て、立場、性格、これまでの自分の環境など様々なことが要因となり、対応の仕方、感情の持ち方に違いがあることを理解してもらいました。

このトランプを使った異文化コミュニケーションの学びとは、

1.自分が特にマイノリティーとして新しい環境や常識等に入った時どのように感じふるまうか、
あるいは、自分がマジョリティーとして新しい人やその人の持ちこんだものにどう感じどうふるまうか、
自分の傾向を理解する

2. いざ、ビジネスやプライベートで異文化間のコミュニケーションをする際にどのように気をつければいいかを考える

というものでした。


<別グループに移動したプレーヤーより>

*動揺、混乱、どうしていいか分からなくてほとほと困った。

*移動しても淡々とプレーした。

*移動してルールが違う環境にもかかわらず、当然同じルールだと信じていたので、元のグループのやり方を疑問を持たずに押し通してしまった。

<同じグループにいたメンバーより>

*3ラウンドやって、どんどん新しいメンバーが入ってきても、そのメンバーの動揺などに全く気が付かず、最後まで黙々とゲームをやっていた。

*新しいメンバーの様子に違和感を感じ、違うルールでやっていたに違いないと素早く察し、なんとかしてあげようと試行錯誤した。

*うまく事が運ばなくてイライラした。


これらすべての感情や、振る舞い、行動には、1人1人の立場、性格、これまでの環境等様々な要因が影響します。

イライラしたから悪いとか、異なるルールを持っている人だと気がつかなくて鈍感だということではなく、

「なぜイライラしたのか?」
「なぜ気が付かなかったのか?」

を自分を振り返り自己分析することで、今後、異文化コミュニケーションをする時にどう対処すればいいかを考えるきっかけになってほしいと思います。



ちなみに、私が大学院のクラスでこのゲームをやった時、ゲームを始まる前に、グループ分けした後、教授が「これからだまってルールを読んで理解できたらゲームを始めましょう。」と言った時にすぐ、各グループルールが違うことに気が付きました。小さな頃から親の転勤が多く、しょっちゅう新しい土地に移り、新しい人、新しい方言、新しい常識、新しい文化にたくさん触れたので、「違うのは当たり前だから、どう違うかを考えよう!」

でも、同じグループにとどまっていた人の中には、新しいメンバーの手際の悪さ、混乱に、怒りをあらわにする人もいましたし、新しいグループに行って異なる自分を理解してもらえず泣いてしまう人もいました。

大学院でのそのゲームは多国籍なメンバーによるクラスでしたから、それぞれ国の考え方、習慣、常識などもはっきり表れました。自分とは何者で、何を重んじている人間か、生徒さんに教える立場として、異なる文化を持つ生徒さんにどのように、何を教えていけばいいかなどを学ぶためのスタートとなるようなゲームでした。


このゲームの終わりは自分について考えるスタート。

他国の人と仕事をする皆さんへ。

「この仕事はこのようにするのが普通。何で分からないのか?」
「何でこんな要領の悪い仕事の仕方をするのだろう。」
「何?この態度?この言い方?」
など、他国の人の仕事に不満を持っていたら、考えてみてください。

「こちらが常識や習慣、言わなくても分かると思っていることは、あちらは違うのかもしれない」

相手の感じ方、習慣や常識などを客観的に考えてみると、新しい解決法が見つかるかもしれません。







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プロフィール

Yukari Naganuma

Author:Yukari Naganuma
日米で20年間、幼児から成人まで教え、現在は独立し成人向けの英語教室を開講。企業研修も行う。

アメリカの大学院School for International Trainingにて英語教授法(TESOL)の修士を取得。アメリカでは、ボストンのNortheastern University、ニューヨークの移民プログラム、日本では、ECC等英語学校大手を含め数校で英語を教えた経験がある。

教材や教授法の研究を続け学会で発表も行う。

元アメリカTESOL会員
現JALT(全国語学教育学会)会員
英検面接委員
英語学習アドバイザー

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